創業100年越えの老舗をリニューアルするに至った経緯とは!?

Interviews  | 2021/07/01

今回は渋谷と恵比寿の間に佇む、改良湯の支配人の大和さんにインタビューを受けてもらいました。
リニューアルの背景やコンセプトについて教えていただきましたので、ぜひ最後まで読んでいってください!

老舗施設からモダンへの大胆転換

-改良湯さんは創業何年目なんですか?

 104年目ですね。
私自身は、10年くらい前から働いてます。
104年の歴史はありますが、新しいコンセプトにするためにリニューアルをしました。
もともと銭湯の娘なんですけど、従来の銭湯の雰囲気がそんな好きではなかったんですよ(笑)
銭湯って、対象が高齢者向けになっているところが多いと思うんですよね。
それを小さい頃から間近で見てきて、今までとは違う、新しい人に向けてシフトチェンジしたいなと思って、モダンでキャッチーをコンセプトにしましたね。
父から受け継いで働いていたんですけど、店自体古くなってきた部分も多くて、働いていて新鮮さがない感じがしちゃったんですよね。
それと、正直古いままだと新規のお客さんを呼び込む案が浮かばなくて・・・
思い切って全部変えちゃおうと思って(笑)

 

モダンでスタイリッシュな銭湯へ改装

リニューアルの経緯とは

-リニューアルから2年ほどが経過しましたが、どのような2年だったでしょうか?

 慣れないことが多い2年でしたね…
SNSを今まで全然やってこなくて、いろいろ分からない中やってきたので、最初は戸惑うことが多かったですね(笑)
でも、嬉しいことにお客さんは増えてくれて!
元々サウナ好きとか銭湯好きのお客様は遠方から多く来てくれてたんですけど、その方々とは別に、今まではうちの存在は知っていたけど、来たことがなかったていう近所の方々が「SNS見てきました」って言って来てくれるようなりましたね。
そこでSNSってすごいすごいんだな~って思いましたね()

 

リニューアルのコンセプトについて

-どのようにして、リニューアルコンセプトを決めたのでしょうか?

 今井さんと相談しながら、主人と私の好きな雰囲気を決めて行って、構成したって感じですかね。

※今井さん・・・今井健太郎建築設計事務所の代表。温泉施設の設計を手がけていて、これまでも多くの温泉施設の設計に携わっている。

 先も言った通り、あまり銭湯っぽいのは好きではなくて、他の銭湯を参考にしたというよりは、インテリアショップとかの色合いや雰囲気を参考にしたりしましたね。
銭湯のレイアウトとかをしてる会社って何件かあると思うんですけど、私自身、色々な銭湯に入りに行いました。
その中で今井健太郎事務所が設計・デザインした施設が1番好きだったので、今井さんにお願いをしました。

 

-改良湯さんのロゴについても教えて下さい!-

 ロゴについても今井さんにお願いをして作ってもらいました。
渋谷にあるスクランブル交差点と、改良湯のKの文字を入れて、水の流れを表現したロゴにしていただきました。
グッズとかは、主人と相談したり、バイトの子の意見を聞いたりして作ってますね。

 

スクランブル交差点、改良湯のK、水の流れを表現したロゴ

おわりに

外観に大きな鯨の絵があって、施設内もモダンな雰囲気だったので、104年も歴史があるとは思いませんでした。
リニューアルの思いや、ロゴのコンセプトを知っていると、施設を利用した時の満足度が高くなりますよね。
近くにきたときは、ぜひ足を運んでみてください!
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