サウナサンの有名な水風呂について深堀りしてみた!

Interviews  | 2021/07/20

長崎県佐世保市にありながら、全国から多数の銭湯好きが訪れる「カプセルホテル サウナサン」。そこには銭湯に通う人たちを魅了するたくさんのこだわりが詰まっている。その魅力について支配人・足立さんに伺いました!

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昔ながらの名残を残したお風呂

-ジェットバス風呂がその名もエステ風呂という名前で愛着が湧きました。なぜエステ風呂と名付けているんですか?

なんでエステ風呂って言うんでしょうね。(笑)
元々うちは父の代からやって39年目になるんですけど、昔からその名称でやってたんですよ。
昔ながらのいい部分は残しつつ、新しいことも入れつつっていう形で今やっているので、名称はそのまま残しています。エステ風呂は昔からジェットの水圧が強力なお風呂になっているんですよね。
肩こりや腰の疲れをほぐすために強力なものを入れているっていうことだったんです。
たぶんそれがエステのような効果があるという意味合いで、エステ風呂という名前になっているんじゃないかなと思います。

-日替わり風呂のラインナップに米ぬかオイル風呂なるものを見つけました。
これはなんでしょう?

日替わり風呂では昔からこれを使っているんです。
入浴剤は基本的には米ぬかオリーブと緑茶風呂とあとヒノキの3種類ですね。
やっぱり匂いもいいし、オリーブの要素が入っているので色合いが黄色で鮮やかなお風呂になるところが魅力です。

一時期は夏場にクール入浴剤とかを入れたりもしてたんですけど、結局みんなサウナ入って水風呂入っちゃうので、クール系の入浴剤いらないんじゃないかってなっていました。
昔はもっと種類を豊富に取り扱っていたらしいんですけど、その中でお客さんからの意見で評判の良かった3つに絞っていて、それを今も引き継いでいるという形です。

こめぬか

限られたスペースでも長時間くつろげるお風呂

-ちなみに温度って若干ぬるめだと思うんですけど、あれは意図的に長く入れるようにしているんですか?

そうですね。
個人的にはベッド&スパ所沢とかで不感温度と言って体温に近い温度でやっているところもあるんで、それにあやかってうちもしてみようかなっていうことで温度を下げました。
最初は37度にしたんですけど、お客さんからぬるすぎるって言われたので、気持ち温かめで38~9度くらいに設定しました。

うちは満天の湯さんみたいに露天は無いし、内風呂も大きなキャパはないので、炭酸泉があって寝風呂があってジェットバスがあってっていう風に色々組み合わせることができないんです。
それもあるので、ちょっと温度を下げることによって、より長く浸かって楽しんでもらおうかなと思ってやっています。

冷たいのに痛みのない水風呂が大人気

-どれだけお客様に楽しんでいただけるか、創意工夫されているんですね。
お客様が楽しみにされている1つに、サウナサン の水風呂があげられると多います。
水風呂の人気の秘訣を教えてください!

うちの水風呂は、サウナサンシステムという仕組みを導入してます。
サウナサンシステムは、ロウリュウサービスを始めた時にサウナ目当てで来る人が増え始めたことがきっかけで生まれたんです。
ロウリュウサービスが終わった後ってみんなが集中して水風呂に入るんで、結構濁ってしまっていたんですね。黄ばんでるような感じで汚れやすくなってしまっていたんで、どうしようかなっていう話をしていた時に、たまたま東京の方から来てた人が「炭置いたらいいんじゃないですか。綺麗になりますよ」って言ってくれたんです。

それで試しに置いてみたら肌触りもよくなったし、東京サウナーさんからも「竹炭いいよ」って言われたんですよ。そしたら次はうちの地元の常連さんの中に浄水場とかで仕事している人がいて、「炭もいいけど珊瑚もいいよ」みたいな話をもらって、じゃあ珊瑚も入れてみようとか。

珊瑚もいいし炭もいいし、どっちがいいんだろうっていう時にずっとネットで調べてたら、珪藻土もいいという土木学会のモニタリングデータみたいなのが出てきたんです。
じゃあもう全部入れておこうってなって、珊瑚と炭と珪藻土を全部入れてるんです(笑)

サウナサンシステム

-サウナサン システムの水風呂は、温度の割に長く入れるっていうことで有名ですよね。

棘がないっていうか、なめらかでだんだん痛くなることがないですよね。
常連さん達が入った時にも違いがかなりあって、「何これ。全然今までと違うじゃん。」って言ってくれたので、それから3年4年くらい継続しています。

サウナサンシステムで痛くなくなったので、前は水風呂の温度は15度とかだったんですけど、サウナ室調整し始めたらもうちょっと水温下げようかなとか思って、じわりじわり12度とか13度にしてますね。

同業他社に技術を公開することで知名度が急上昇

-我々は結構色んなところ取材させていただいるんですが、色んなサウナ施設さんからサウナサン のお名前が出てきます。
施設さん同士のつながりとかって深かったりするんですか。

プレジデントさんは元々SNSで見てたんですけど、あっちもうちのこと見てくれていて、水風呂のことで色々やりとりをしてたんですよ。
それで「かるまる」のオープンイベントに呼んでもらって、そこから仲良くさせてもらってます。水風呂も使ってもらっていますし。

満天の湯の久下沼さんやニューウイングの吉田さん、あとウェルビーの人たちとも仲良くさせてもらっているので、色々面白い情報聞かせてもらっていますし、勉強させてもらっているので本当にありがたいです。

特に最近はサウナをちょっと新しく始めたいんだけどみたいな話をしたりとか、うちで今までやったことのないイベントをやっているので、色々相談に乗ってもらっています。

逆に水風呂のことは相談が増えてきたんで、こっちからしたらありがたいですね。そうやって他の店がうちのことを宣伝してくれていて、結構広がっていると感じます。

-そういった紹介があるからこそ、全国から皆さん来られたりするんですか?

去年ぐらいから結構増えてきましたね。2,3年前までは月に1人2人とかしかいなくて、「ウェルビーに来たついでにサウナサン行ってみようかな」みたいな感じで来る人が多かったんですけど、最近はウェルビーとサウナサンと湯らっくすでどこに行こうみたいに、選択肢の1つとして考えてもらえるようになったので、本当ありがたいと思っています。

さいごに

色々な施設に取材に行くたびにサウナサンの水風呂の名前があがっていました。
そんな有名な水風呂の物語が聞けて嬉しかったです。
お客さんのことを最優先に考えて改良を重ねる姿勢から有名な水風呂が誕生していたんですね。
長崎を訪れた際は、ぜひサウナサンへ足を運んで見てはいかがでしょうか!

 

 

 

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